vol.15 お国柄

 お国柄・・・その国または地方の成り立ち、風俗風習文化などの特色、特有の持ち味のこと。
 現在の日本では、江戸時代の鎖国体制や諸藩制度が長期間確立されていたため、他と極端に交わることがなかった分、その国(地方)特有の文化・方言・人柄が色濃く残っている。

 『沈没船ジョーク』なるものがある。
 沈没船から命からがら救命ボートに乗ったが、定員オーバーで男の人たちに降りてもらう事にした。
 アメリカ人に対して・・・「飛び込めばヒーローになれますよ」
 ロシア人に対して・・・ 「海にウォッカのビンが流れていますよ」
 イタリア人に対して・・・「海で美女が泳いでいますよ」
 フランス人に対して・・・「決して海には飛び込まないで下さい」
 イギリス人に対して・・・「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」
 ドイツ人に対して・・・ 「規則ですので海に飛び込んでください」
 中国人に対して・・・  「おいしい食材(魚)が泳いでますよ」
 日本人に対して・・・  「みなさんはもう飛び込みましたよ」
 北朝鮮人に対して・・・ 「今が亡命のチャンスです」
 韓国人に対して言おうとした時、ある一人がそれを止めた。
 「何故止めるのですか?」
 「やめておけ、後で服が濡れたと謝罪と賠償を要求される」

 よく”お国柄”を表したジョークだ。



 生まれも育ちも東京。
 48年間、東京から離れたことはありません。
 父親が東京で3代目と言っていたので、自分は”生粋”の”江戸っ子”と言う事になります。

 旅行は好きで、色々なところに行きましたが、やはり旅行で行くのとそこに住むのとでは、全く違います。

 愛媛県松山市に移り住んで、早1か月となりますが、やはり東京との違いがたくさんありました。
 今回はその違いをご紹介します。

 まずは気候。
 今は5月。昼間は日が差し暑い日もありますが、夜になると涼しい!いやいや寒いくらいです。
 恐らく昼間の気温は、東京とさほど変わらないのでしょうが(ほぼ同緯度)重くじめっとした東京と比べ、軽くからっとした暑さ。
 東京の寒暖差のない夜よりは、メリハリがあり断然過ごしやすい。
 ホントの夏場はどうなるのか?

 以前にも話しましたが、車の台数が多い。
 しかも軽自動車が極端に多い。
 軽自動車のみのコインパーキングも、たくさんあるくらいです。
 しかも大通りのスピード感は優しく、せかせか感は感じません。

 ただしこちらの人に聞くと、愛媛の人間は運転が荒いとのこと。
”伊予の早曲がり”という言葉もあるらしく、対向車よりも早く右折してくるので気を付けなさいとの事。
 確かにそんな節もある。
 信号が青に変わって、一呼吸おいてから進まないと、右折車が一台いち早く出て来る事があります。

 道路状況は
 幹線道路は東京と変わらずですが、一つ横道に入ると、狭い!狭い!
 東京だと一方通行になっているべき道も、両通。
 対向車が来ると、待つことが多い。
 知らずに通るといきなりあぜ道になり、ビックリすることも・・・

 職場であるスーパーでも、違いが。

 まずは味噌。
 これが一番わかりやすいですが、関東では東北地方系が強く、米を使った赤色の辛口味噌が主流です。
 それに対し愛媛では、九州地方系の麦味噌が主流で白くて甘い。
味噌マップ.jpg味噌マップ2.jpg






 香川のほうではお雑煮にあんこをいれるとか・・・ちなみにお餅は関東は角餅だが、こっちは丸餅が主流。

 ソースでも。
 東京はやはり”ブルドック”ですが、こちらは”カゴメ”
 しかしこちらでは”ブルドック”はほとんど置いていません。
 さすがに関西に近いからか”オタフクソース”は、種類が多く陳列のフェースも多くとられています。その種類たるや”お好み焼き””焼きそば””串カツ”etc…

 食パンは、東京では6枚が主流で次いで8枚、最近5枚も売れてきていますが、まだまだ品揃え程度。
 一方こちらは4枚5枚が主流で、8枚に至っては1種類くらいしか置いていない。

 納豆はやはりにおわな系。
 東京でよく食べていた、と言うより納豆ではこれしか食べなかった”タカノフーズ”の”おかめ極小粒納豆ミニ3”は、カップの3連はかろうじてあるものの、売ってはいない。
ブルドックソース.jpgおかめ納豆.jpgにんべんのつゆ.jpg






 売ってないと言えば”めんつゆ”で、東京での売れ筋”にんべんつゆの素”は、メーカーの事情でスーパーの店員さんすら”にんべん”のメーカー名を知らない。

 ”丸源ラーメン”と言う、近くのラーメン屋が旨そうと思いきや、こいつもなんだかんだ甘口。
丸源ラーメン.jpgDSC_0036.JPG






 味噌が甘口だからしょうがないのでしょうが・・・大好きなから揚げも、どことなく甘い。
 とにかく甘い味付けが多いこと多いこと!

 しょっぱいのが好きな自分には、頂けない話です。

 違いと言えばやはり言葉。
 こちらの方言で「~をくれよった」「~じゃわい」「~したんよ」「~になっとらい」と親しみのある感じの言葉が飛び交ってます。
 京言葉から派生した大阪系の香川・徳島と少し違い、山口・広島系の方言が強く、やんわりとした口調です。
 これは奥深いので、また違う話で・・・つづく!

 *2017年7月 当時の感覚を残しながら編集しましたが、少し間違いもあり訂正いたします。
 お餅は、正月は”丸餅”ですが、普段は”角餅”が売れてます。
 食パンも、やはり6枚が売筋で次いで5枚・4枚。8枚は品揃え程度。
 ”丸源ラーメン”は、全国展開しているラーメン屋さんで”焼肉きんぐ”等も経営する”物語コーポレーション”と言う愛知の会社です。
 味付けの変化もあるかもしれませんが、こちら特有と言うわけでもないらしいです。

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