記憶力

 記憶・・・過去の経験を保持し、時に応じてそれを思い起こしたり使用したりする過程。必要な情報を保持しておくこと。英訳はメモリー。記憶は感覚・短期・長期記憶の3つに大きく分類される。
 一つの行動は、その体験が電気信号に変換され、脳のニューロンネットワークに伝達し、短期記憶の領域に保持される。その後、大脳辺縁系の海馬を経由し長期記憶の領域に蓄積される。
 様々な記憶力のギネス記録はあるが、1時間に1456枚のトランプの並びを覚えた人や、ランダムな500桁の数字を1回だけ読み上げてもらい、まず最初から最後まで、次に最後から最初まで間違えず言うことに成功した人。2006年には日本人の原口證さんが円周率の暗唱に10万桁に成功し、ギネスレコード申請中である。
 ちなみにゆとり世代の円周率は”3”である。

 あれ・それ・きみ・あの人・その人・どーたら・なんたら・そんなやつ・あんなやつ・なんだっけ・どうだっけ・・・とにかく記憶力の悪い自分は、そんな言葉が多い。
 特に名前・数字に弱く、よくそんなんでスーパーの店長をやってたなぁと、感心する。
 どんな仕事を始めるのも同じだが、とくし丸をやるにあたり、とみに記憶力が要求される。
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 まずは道。
 週に2日ずつ3コース開業前に1000km近くは走ったものの、未だに迷うことがたびたび、お客様の家を通り過ぎることが多いこと多いこと・・・愛媛は始めてくる土地といえども、カーナビなしではどこにも行けない自分は、兎に角覚えられない。訪問者リストに、ポストを右だの最後のミラーを左だの、メモ書きしているが、それでも行き過ぎる。新しいお客様が追加になると、もう大変です。
 次に名前。
 芸能人でも顔は覚えているけど、どうしても名前が出てこない。100件ほどの家に伺いますが、できれば名前で呼べたら・・・なんて思ってはいても、これが全く一致しない。おまけに、地区によっては同じ名前の人が多いこと多いこと。高須〇さん〇伯さん〇泉さん宇〇川さん・・・同族なのでしょうが、別に近しいわけでもなかったり。下のお名前や詳しい住所を聞かないと、地図を見ても同じ名前ばかり!その中に田中さんや青木さんがいると、ホッとします。
 実務的に、朝のピッキング。
 基本的なものは、有り難いことにSスターの担当の方が用意してくれますが、それ以外は自分でピッキングします。その中で、やれちりめん忘れた、やれひき肉忘れた・・・チェックリストを速く用意しなければ・・・
 そしてお買い物。
 この人の好みの牛乳はこれ。このヨーグルトはいつも買うやつ。これが覚えられたら、どんなに良いことか?「この間買ったあのおせんべい、おいしかったわーあれある?」あれってどれ?もうあきません・・・
 そんなの簡単に覚えられるか!
 しかしこいつらをこなさない限り、売上はもちろん楽しい販売などできるはずもない。しかも教官のSスターのTさんは、同じラインでこの地区を始めたのに、上の課題をすべてクリア、「〇〇さん用に、これ持っていきましょわい」「おかぁさん、この間のパンどうでした?」「〇〇さん鳥肉はあんまり好きじゃなかったよねぇ」
 愛嬌があるけど、やんちゃなS部長に怒られ、少しさえないTさんですが、仕事っぷりは最高。あらためて尊敬するスペシャリストな教官です。
記憶.png まずはお客様と特殊な交渉術で、コミュニケーションを取り、メモを取る。それしかない。
 次から次へと課題は出てきますが、慌てずに一つ一つクリアしていくしかない!慣れれば強いものの、慣れるまでに時間がかかる、不器用な男じゃけん!(誰?)つづく・・・


 
 
 

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