今昔物語 「信長協奏曲」編

 「信長協奏曲」・・・2016年 東宝  監督 松山博昭  脚本 西田征史 岡田道尚 宇山佳祐  原作 石井あゆみ『信長協奏曲』(小学館「ゲッサン」) 主題歌 Mr.Children「足音 〜Be Strong」
 キャスト 小栗旬 柴咲コウ 山田孝之 向井理 高島政宏

 今回は奇しくも、フジテレビ系列劇場版を2本観覧。
 1本は2015年公開「HERO」
 テレビ版では初期シーズンより継続してみていたが(シーズン2の方が地味ながら、内容は濃かった)今昔でも高得点が期待される番組でした。
 しかしながら、映画ともなるとスケール感もイマイチだし、ドラマ版の延長に他ならない(最近の他劇場版も同じくであるが・・・)SMAP解散の渦中なので、華を持たせたかったが・・・
 と言う事で、今回は「信長協奏曲」
nobunaga_thunmb_sashikae.jpg ドラマでも最初は全く期待していませんでした。
 またタイムトリップ物の、カルチャーショック・ドタバタコメディでしょ。まぁ、小栗旬と山田孝之が出てるから、見てみるか?位でした。(笑えればいいかな?程度)
 そんな部分もありながら、しかし実情、しっかり内面をとらえた、面白いドラマでした。
 続きは劇場版で!と、汚い手ではありますが、スケールも辻褄も程よく楽しめる内容でした。原作と違い過ぎると、賛否の声も上がっているようですが、原作があったおかげで、〆るところはしっかりと〆ているようでした。
 石田三成の心の揺らめきや、羽柴秀吉の頑なさ。その中心でまっすぐなバカが付くほどのまっとうさを貫いた、織田信長。戦国の世の女の、建前と本音が交差する帰蝶は、柴咲コウならではでした。
 特に最後の柴咲コウの「そなたのおかげで、世の中は変わったぞ」のセリフは、うまく全てをまとめていると感じました。
 難を言えば、ドラマ版では良い役だった向井理が、もう一歩活躍してほしかった事と・・・
 この映画の根本的な疑問である・・・

 今どきの高校生は、本能寺の変も知らんのか?である。

 「信長協奏曲」2016年東宝         66点

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