vol.120 やまじ

 やまじ・・・愛媛県東部の四国中央市一帯や新居浜市、西条市でみられる南よりの強風のこと。
 ”清川だし(山形県)” ”広戸風(岡山県)”と並び"日本三大悪風"と呼ばれ”日本三大局地風”の一つで”山風”と書く。
 低気圧の中心が日本海を通過する際に、四国山地に南から吹き付けた強風が、石鎚山系と剣山系の間の鞍部になっている法皇山脈に収束し、その北側の急斜面を一気に吹き降りることにより発生する。やまじは年間を通じて見られるが、春に最も多く発生する
 顕著な例になると、住家や農作物等への被害や電柱が折れたり大型のトラックが横転するなど、場合によっては死者が出るほどの大きな被害をもたらすこともある。
 とりわけ昭和20年の枕崎台風や昭和26年のルース台風の時に発生した「やまじ風」では倒壊家屋数が百数十棟に及ぶ記録に残る大災害となった。
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 本日の日曜休みも”青色申告”でパソコンの画面とにらめっこ・・・
 昨年の想い出の棚卸っぽくて面白いのだが、なにせ不動産の所がわからん!
 鬱々として来たので、気晴らしに”出来事”ブログを。

 先日の話。
 少し曇りがちながらも、風もなく穏やかな日。
 とくし丸で意気揚々と調子良く販売をし、「よーし!大台超えるぞ!」と奮起していた夕方。
 後5~6件と言うところの、山の中腹に差し掛かったところで、いきなり天候が怪しくなってきました。
 (グゴゴッゴグーグーゴッゴ!)
 いきなり強風が吹き出しました。
 山の天気は変わりやすいからなぁ、と思いつつも販売を続けていると、突風が・・・!
 目に見えない風が、渦を巻くのがまるで見えるかのように、うねりの音が響き渡ります。
 「そんなに開けんでもええよ!飛ばされてしまうがね」
 お客さんも気を使ってくれますが、しかしこちらも、見てもらうのが仕事。売上も大台が掛かっています。
 (バタバタッバタッタッ!)
 お客さんのお屋敷も、屋根が飛んでしまうのではないかという勢い。
 すると、右舷にフックで陳列している、ふりかけ達が舞い上がって吹き飛ばされていきます。
 「ほれ言わんこっちゃない」
 待て待て~とばかりに、追いかけて5~6袋のふりかけ達を捕まえて、フックに掛けて扉を閉めました。

 次のお宅に行く途中も、車がひっくり返るんじゃなかろうかの、突風に襲われ、畦道を恐る恐る・・・販売もままならず、命の危険を感じる場面が、ちょくちょく・・・
 お客さんの欲しいものだけ言ってもらい取り出す始末で、比較的たくさん買ってくれるお宅も、いつもの10分の一位の買い物。必要最低限に留まりました・・・

 「ここら辺は、この時期はちょくちょくあるんよ。こんな風が」
 お客さんは、慣れっこだよ~みたいな感じでした。

 半ば販売にもならず、また中腹まで戻って来ると・・・
 何と言う事でしょう!今までの嵐、いや台風のような風は、どこ吹く風で何事もなかったかのような、穏やかな夕方に戻っています。
 「今、上の方に行ってきましたけど・・・ものすごい風でびっくりしましたよ~」
 「そうだねぇ~私もさっき上に行ってきたんだけど、凄かったねぇ~」

 こんな事もあるのかぁ~びっくりです。

 結局売上も大台は超えられず、身も心もへとへと・・・いつもよりは早く帰ってこれましたが、散々でした。

 ”やまじ”とは少し地域が違うので、それかどうかは分かりませんが、なんとも恐ろしい体験をしました。写真どころではなくて、画像が無いのが残念・・・と言っても、相手が風では、画像もへったくれもないですが・・・
 恐ろしや~山の神様。どうかこれからは、お手柔らかにお願いします。つづく・・・


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