vol.126 道後温泉本館

 道後温泉・・・"日本書紀"にも登場するわが国最古の温泉。
 3,000年の歴史を持つ、道後温泉のシンボル”道後温泉本館”は、明治27年に建築され、国の重要文化財に指定されている。館上の振鷺閣(しんろかく)に伝説の白鷺を据え、また毎朝6時に太鼓の音で開館を告げるなど、歴史ある温泉情緒をかもしだしている。
 泉質は単純温泉。地熱由来の非火山型の温泉で、源泉温度42~51度。松山市中心部の温泉であっても、湯量が余裕のある奥道後温泉からの引湯を利用している温泉もある。
 効能は神経痛、リューマチ・胃腸病・皮膚病・痛風・貧血。

 愛媛県松山市道後湯之町6番8号 TEL089-921-5141
 営業時間 6:00~22:00(神の湯階下のみ23:00)
   *道後温泉本館 現在(平成28年)と明治27年当時
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 3月は第2週目で久しぶりの休業日を2日間頂きました。
 理由は「確定申告準備のため」
 本当ならば一日で終えて、もう一日は遊びに行くぞーと思っていましたが、全く終わらず、ずーとパソコンと睨めっこ。
 このままでは気が滅入ってしまうと思い、二日目の午後に少しだけ出掛けました。

 疲れを癒すためには、温泉!しかも本拠地!
 そう!“道後温泉”です。

 引越して来る前“強行軍”の中で、少し”道後温泉”の周りを歩き回りましたが、潜入するのは初めて。
 しかも松山市に住民票を移したときに、市役所から優待券を頂いていたので、使わにゃ損!(4月いっぱいで、期限切れ)
 松山市も粋な事をしてくれます。当時も大変うれしく思いました。越して来て良かったぁ~。

 この優待券、道後温泉本館入浴優待券・坂の上の雲ミュージアム観覧優待券・松山城天守閣ロープウェイリフト総合優待券の、3個の優待券が付いているものです。
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 まるで”ウルトラセブン”の、カプセル怪獣のようです(愛媛ケーブルテレビ”ファミリー劇場”にて絶賛放送中!)
 (道後温泉、行け!)

 と言う事で、疲れ切った体で”道後温泉本館”にLet's!

 道後全体が、道後温泉本館を中心に観光スポット!
 しかしながら、平日の昼過ぎとあって、観光客もまばら状態。
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 どこかで見たような・・・そう”千と千尋の神隠し”のモデルにもなった、風格ある佇まいです。
 その前には人力車が、観光客待ちをしています。

 潜入する前に本館を一回り。

 左側面(北側)には”玉の石”と言うものがあります。
 ”伊予国風土記”には、大国主命(オオクニヌシノミコト)と少彦名命(スクナビコナノカミ)が、2人で国づくりのため旅をしていた時の事、重病の少彦名命を助けようとして、道後温泉に浸し温めたところ、元気を取り戻し石の上で踊り出したとあります。
 この石に道後温泉の湯をかけて願いを込めると、神様に通じると言われていて、特に”病気平癒” ”縁結び” ”商売繁盛”にご利益があるという。
 もちろん、”とくし丸繁盛”で、石にお湯をかけて祈願しました。
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 そして丁度後ろの正面(東側)には、知る人ぞ知る”又新殿”(ゆうしんでん)への御成門があります。
 日本で唯一の皇室専用浴室。皇室のみが入れる門です。
 御影石の最高級品・庵治石を使った浴槽の他、控え室、トイレ等が備えられています。これまでのべ10人の皇族が入浴したそうですが、各宿泊施設に引き湯が行われたことなどから、1952年を最後に使用されていないそうな。
 霊の湯の切符を買うと、ガイドの説明つきで見学できるので、機会があれば如何でしょうか。
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 さて料金は、神の湯(階下)410円 神の湯(二階席おせんべい付き)840円 霊の湯(二階席おせんべい付き)1,250円 霊の湯(三階個室坊ちゃん団子付き)1,550円

 いずれも、無料で漱石縁の”坊ちゃんの間”と展示室の見学が可能で、二階席や三階席を利用すると、お茶菓子や浴衣の貸し出しといったおもてなしも受けられる。
 優待券では、最安の階下神の湯の410円が無料となります。

 相当古いのか?と思っていましたが、古い造りではあるものの、意外と清潔感があり ”千と千尋・・・”のようにゴージャスでは全く無いですが、美術館のように道後温泉の歴史が展示されていました。
 男湯は、東の湯・西の湯となぜか二つあり、効能も風貌も全く同じ。(女湯は一つ)
 西洋的な造りで、天井が高く、正面壁面中央に湯船があり、中央から温泉が流れ出ています。
 入ってみると深い。立ってへそ上位の高さで、立ち湯のようです。
 湯温は丁度良く、少しぬるい位です。さらっとした湯質で、長く入っていられる温泉です。
 ただし、土日・休日なんぞは、イモ洗い状態らしいので、入るなら平日がいいでしょう。

 設備はあまりなく、ドライヤーが3分10円である位。ドレッサーも何もありません。
 あくまでも、昔ながらの銭湯のような大衆温泉です。

 二階にも別コース(別料金)の湯舟や休憩所がありますが、自分の優待のコースでは一階まで。また来る時があれば、上でせんべいでも食べながら、ゆっくりしたいところです。

 自分評価(5段階)
 湯質・・・3  設備・・・2  ゆったり度・・・2  グルメ・・・1
 総評・・・2

 お湯も設備も普通。今回は時間も無かったので、丁度良かったですが、観光の想い出につかりに来る場所です。(時間制限も一時間らしいです)
 温泉施設と言うよりは、美術館として見れば・・・4と言うところでしょうか?

 一筋隣には”椿の湯”という、姉妹湯の大衆温泉がありますが、時間があればこちらも楽しみましょう。
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 さて帰ろうか?としたら、丁度二時少し前。
 少し寄り道で、駅前の”坊ちゃんからくり時計”に行きました。すると丁度からくりが始まりました。
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 まさしく一年前、ここで新しい生活にウキウキしながら、観光気分で眺めていたのを思い出します。
 早い!もう一年か。
 心を新たに、がんばろうと誓いました。つづく・・・


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