vol.141 虹の橋

 虹の橋・・・作者不詳の散文詩。ネイティブアメリカンの伝承とも、1980年代に作られた物とも、語られるが、正確な時期も不明である。
 この詩あるいは文章は、ペットを失った動物愛好家の間で広く知られるようになり、最初はアメリカから世界中に広がり、日本でもこの詩の原文や翻訳、またそのヴァリエーションが広がっている。

 内容・・・
 この世を去ったペットたちは、天国の手前の”虹の橋”と言う楽園に行く。
 そこは緑の草原で、食べ物も水も用意された暖かい場所。老いや病気から回復した、元気な体で仲間と楽しく遊び回る。
 しかしたった一つ気がかりなのが、残してきた大好きな飼い主のことである。
 一匹のペットの目に、草原に向かってくる人影が映る。懐かしいその姿を認めるなり、そのペットは喜びにうち震え、仲間から離れて全力で駆けていきその人に飛びついて顔中にキスをする。
 死んでしまった飼い主=あなたは、こうしてペットと再会し、一緒に虹の橋を渡っていく。

 この散文詩には、後付けかもしれないが第三部まである。
 作者や時期が不詳の、謎の物語・・・宗教や欲得からも交わる事なく、今も拡散し続けている。



 あまりこういう話題は、私事過ぎて良くは無いかなぁと、思いながらも・・・

 5月16日の朝方、2:00位の事。
 長年我が家で共にしてきた、ミニチュアダックスの”十兵衛”が、亡くなってしまいました。
 17歳9か月、超高齢でした(人間の年齢で90歳位)

 腎不全が原因ですが、少し痛みはあったのだと思いますが、どちらかと言うと、安らかに眠りながら逝ってしまいました。

 ”従業員”の時に少し触れましたが、テレビアニメのキャラから名付けられた”十兵衛”だけど、女子です。
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 江戸川区のマンションに越して来た1999年。
 ”ペット可”物件だったので、早速ペットショップの”コジマ”に行き、嫁共々一目惚れして連れてきた”わんこ”です。
 実は嫁とも籍を入れる前からの”わんこ”なのです。

 ドッグランにも行ったし、旅行にも行ったし、海にも山にも行きました。
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 途中”ムサシ”と言う、同じくミニチュアダックスもいたし、”モル”と言うモルモットもいました。”亀吉”と言うカメもいたし、勿論”小次郎”と言う広報部長もいて、みんなと仲良く・・・とは言いませんが、うまく”群れ”として、導いてくれました。
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 子だくさんで、6匹も産んで”ムサシ”に面倒を任せ、女王様を決めて育児放棄してましたが・・・一人も死なす事無く、全員を産んでくれました。
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 その子たちも、それぞれの知人の家にもらわれて行き、知っている限りでは、嫁の実家の”弁慶”だけになってしまいました。
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 心臓肥大・ヘルニア(2回)・子宮膿症・乳腺炎・心臓病・歯周病で頬に穴が開くetc...
 かれこれ18年、幾度も幾度も死にかけ、もう駄目だと思った事も度々。
 その都度生還してきたのですが・・・

 眼も見えなくなり、東京の雑踏での散歩も怖がって、立ちすくんでしまうのを見て、昨年の愛媛引っ越しも、結果良かったと思っていました。

 最近では歳を取り、眼も見えないのに加え、耳も遠くなり、おむつをしながら、寝ている事も多くなってしまいました。
 それでも食欲だけは人並み外れて(犬並外れて)いたので(それが今までの生還の秘訣)良かったのですが・・・
 先週末辺りでは食欲も、ついには水すら飲めなくなってしまいました・・・(スポイトであげようとすると、いやいやと首を振っていました)

 先週の土曜日に病院に行って、点滴を打ち、もう長くはないかも?と獣医さんに伝えられ、それから三日。

 ほとんど動かず寝ているだけの”十兵衛”が、嫁曰く両足をバタバタ走っているように動かして、パタッと息を引き取ったそうです(自分は寝てました・・・)
 今から考えると、最後に夢で、ドッグランで走っていたのかなぁと、嫁と話しました。

 翌朝に、嫁が近くの火葬場に連絡をし、斎場の方が引き取りをして、夕方小さくなって帰ってきました。

 色々プランややり方があるみたいですが、昔にガンで亡くなってしまった”ムサシ”の場合は、火葬車がやって来て、家の近所で数時間火葬して、戻ってくるものでした。
 拾骨等、人間の葬儀と同じようにも出来るようでしたが、その時も火葬だけお願いしました。
 今回は18,600円、何かの割引もあって、少し安くなったようです。
 実に丁寧に親切に、対応してくれたそうです。
 葬儀の方曰く「腎不全なら痛みはほとんど無いから、安らかに逝かれたんですね」との事。

 お世話になった動物病院にも挨拶に行ったそうで、土曜日に点滴を打った時には、三日ももつとは思わなかったそうです。
 「頑張ったんですね」と言っていたそうです。

 保健所にも、本日行ったそうで、引越しの時には無縁と思われた”廃犬届”を出してきたようです。
 狂犬病の通知はがきを見せたら、そこに必要な番号もすべて載っているからと、書類も書いてくれて、鑑札も形見に頂けたそうです。

 「頑張った十兵衛ちゃんの為に!と思って、自転車で行ってきたよ」
 嫁は泣きべそもよくかきますが、やはり女は強い(亡くなる前は、よく泣いてましたが)

 食い意地が張っていて、わがままでしつこい性格・・・少しひねくれ者。
 それでもやはり18年間、帰ると家にいた”十兵衛”がいないと、やはり寂しいですね。
 ”ペットロス”にはならないですが、ここ数日は気合が入らず、仕事に影響でないようにするので、一杯でした・・・

 そのまま家に置いておくのも、いかがな物かと思いますが、今は”ムサシ”と共に、ひっそりと部屋の目の届く一角にいます。
 いづれリタイヤして、終の棲家に越した時には、花咲く庭に埋めてあげようと思っています。
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 ”虹の橋”があるならば”ムサシ”をはじめ”モル”や”亀吉”達と、仲よく遊んでるかな?
 いや、奴の事だから、他の者を従えて、左うちわに過ごしているに違いない。

 ”十兵衛”ちゃん。
 今までおつかれさん、ありがとさん。つづく・・・
DVC00153.JPGIMG_20121026_192235.jpgすまほ 017.JPG








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この記事へのコメント

  • ワイズマン

    十兵衛ちゃんのご冥福をお祈りいたします。

    僕も、2年前に愛犬がお星様になりました。
    それまでも色々なわんこを飼ってきましたが、室内で一緒に暮らしたのは、この愛犬だけでして、犬が、いかに人と近い存在なのかを知り、今までのわんこ達に申し訳なく思いました。

    なかなか、ペットロスは辛い出来事です。
    でも、思い出は消えないし、十兵衛ちゃんも、spaickさんご夫妻と一緒に生活出来たことが幸せな毎日だったと思います。

    2017年05月19日 12:18
  • spaick

    お疲れ様です。
    動物は、心を和ませてくれるだけでなく、良き友達であり、良き仲間であり、良き家族であり・・・
    しかし悔しい事に寿命が短い・・・
    その分、思う存分生かしてあげたいし、すると自分も生かされてるんだなぁと感じます。
    これからも”群れ”を大切にしていきたいと思います。

    >ワイズマンさん
    >
    >十兵衛ちゃんのご冥福をお祈りいたします。
    >
    >僕も、2年前に愛犬がお星様になりました。
    >それまでも色々なわんこを飼ってきましたが、室内で一緒に暮らしたのは、この愛犬だけでして、犬が、いかに人と近い存在なのかを知り、今までのわんこ達に申し訳なく思いました。
    >
    >なかなか、ペットロスは辛い出来事です。
    >でも、思い出は消えないし、十兵衛ちゃんも、spaickさんご夫妻と一緒に生活出来たことが幸せな毎日だったと思います。
    >
    >
    2017年05月20日 23:15

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