vol.161 今昔物語「キングコング髑髏島の巨神」編

 キングコング髑髏島の巨神・・・2017年アメリカ
 監督 ジョーダン・ヴォート-ロバーツ  脚本 ダン・ギルロイ マックス・ボレンスタイン デレク・コノリー  原案 ジョン・ゲイティンズ ダン・ギルロイ
製作 トーマス・タル ジョン・ジャシュー アレックス・ガルシア メアリー・ペアレント
製作総指揮 エリック・マクレオド エドワード・チェン
 キャスト トム・ヒドルストン サミュエル・L・ジャクソン ジョン・グッドマン ブリー・ラーソン ジン・ティエン トビー・ケベル ジョン・オーティス



 自分で感動した!見ごたえがあった!おすすめ映画やドラマを、ご紹介している”今昔物語”ですが・・・
 本来の意図するところの”名作”と言われるものがあまり出てきません・・・
 テレビドラマや”シン・ゴジラ”と、ちょっと見れば、ただの引きこもりの特撮オタクに思えてきますが・・・違うんです!
 本当は感動できる、涙が出て来る映画や、あっと驚くサスペンスが好きなんです!

 しかし残念ながら・・・最近見る映画で、そんな映画に巡り合えないのです・・・
 もうちょっと・・・という映画ばかり・・・ハードルを下げるべきか・・・

 と思っていた矢先、見ごたえのある映画に出会いました!(本意ではありませんが・・・)

 ”シリーズ夏休み”第3弾は特撮オタクではないけれど・・・
 ”キングコング髑髏島の巨神”です!
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 ”TSUTAYA"で、さ~最後の一本、何を借りようか?
 4本借りると新作も準新作も1000円!
 4本借りないと逆に高くつきます・・・
 そこで目に付いたのが”キングコング髑髏島の巨神”です。

 ”キングコング”なんぞは眼中ない所のおまけの一本でした。
 なぜ今”キングコング”?子供だましじゃん!
 (”vol.158 いきものふれあい学校”でもそんな事言ってたなぁ・・・)

 しかし見始めてしまうと、びっくり!
 迫力満点!
 凄い!の一言ではないですか!

 内容は・・・ネタバレになるから・・・いや、余り内容はありません・・・

 ベトナム戦争撤退後に、衛星”ランドサット”が未確認の島”髑髏島”を発見、そこの調査をしに行くと、そこには”キングコング”はじめモンスター達が住む島だった・・・

 ただそれだけの話なんですが・・・

 ”キングコング”が体長31M(高層6階のビルと同等)の超巨大!
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 ちなみに・・・昔の”コング”は・・・
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 話的には名作ですが、主役のヒーローとは・・・考え辛い・・・

 今回の”キングコング”は”シン・ゴジラ”と同じく”モーションキャプチャー”による全編フルCG!
 直立した巨大な類人猿が、さも生きているかのように暴れまわり、体毛の一本一本まで実に繊細に描かれています。
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 ”キングコング”以外の生物たちも、想像力豊か。
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 ネットでは賛否ありましたが、敵役の生物”スカルクローラー”の気色悪い足が無い風体のフォルムは、自分的には好きです。
 そして巨大な水牛はかなり可愛く、つぶらな瞳が好きです。
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 他にも巨大なタコ(制作側はイカと言っていますが)や”擬態”をうまく使っている独自の生態系の生物たちが、とてもシュールで見ごたえがありました。

 全編”地獄の黙示録”をイメージさせる映像。
 未踏の髑髏島の調査をサポート護衛したのは、ベトナム戦争撤退直後のアメリカ軍のヘリ”UH-1”部隊。
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 そのヘリ部隊の隊長は、何かと色物役が多い”サミュエル・L・ジャクソン”
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 仲間を”キングコング”に殺され、執拗に復讐を考える”狂気”を、リンクするための演出は、怪獣映画の奥行きを広げています。

 この映画の監督さんは”ジョーダン・ヴォート=ロバーツ”と言う人。
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 長編デビュー作は”キングス・オブ・サマー”と言う”スタンド・バイ・ミー”のティーンバージョンのような青春映画で、2013年にサンダンス映画祭で大絶賛。
 その腕を買われ、今回大抜擢されました。

 この人の風貌でもわかる通り、少し変わった人で、かなりオタクな日本通。
 冒頭の日本兵の名前は”グンペイ・イカリ”
 ”エヴァンゲリオン”の主人公の”碇シンジ”と”任天堂ゲームボーイ”の開発者”横井軍平”から名前を付けたらしい。
 その日本刀には”もののけ姫”で主人公”サン”が扱う刃物に刻まれている紋章が、同じく刻まれているらしい。
 
 この”グンペイ・イカリ”を演じるは、ギタリストの”MIYAVI”
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 冒頭5分程度のカメオ出演ですが、結構有名な日本人ギタリスト。
 ピックを使わずに、エレキギターをすべて指で弾くという、独自の“スラップ奏法”で世界中から注目を集める人物。
 約30か国でライブを成功させ、数多くのCMに音楽を提供している。
 今年2017年4月に公開された、木村拓哉主演の”無限の住人”では主題歌を書きおろしている。

 もう一人気になった人が・・・
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 さりげなく脇役でしたが、研究機関”MONARCH(モナーク)”の研究員で、最後にはキーマンにもなる”ジンティエン(景甜)”
 最初は日本人かと思いきや、中国の女優さん。
 ハリウッド進出を果たし、2013年には”ポリス・ストーリー/レジェンド”で、ジャッキーチェンの娘役を演じ、その後2016年マットデイモン主演映画”グレートウォール”ではメインキャストを演じるなど、これから期待度が高い方です。

 そして!気になった人と言うよりは、ショックな名場面。

 この人は”シェー・ウィガム”
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 2009年・2013年の”ワイルドスピード”シリーズや、2014年”フライトゲーム”2016年”スター・トレックBEYOND”そして2017年公開予定のアメリカ版”デスノート”に出演。
 数々の映画の名脇役です。

 ネタバレしたくないので、余り核心は話せませんが・・・
 ”ナイトクローラー”に仲間とともに追われている場面。
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 少し前から何か考えている表情を見せながら、仲間を救うため、単身”ナイトクローラー”の前に、手榴弾を手に立ちはだかり・・・
 うわぉ!かっこいい!!
 と思った瞬間・・・
 是非!映画をご覧ください!

 さて名脇役たちの紹介をしてきましたが、本当の主役はこの人たち。
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 ジェームズ・コンラッド役の”トム・ヒドルストン”
 2011年”マイティーソー”2012年”アベンジャーズ”の敵役”ロキ”役で注目を集めたイギリスの俳優さん。
 メイソン・ウィーバー役の”ブリー・ラーソン”
 シンガーソングライターであり女優。
 2015年”ルーム”では、アカデミー主演女優賞受賞・ゴールデングローブ賞 主演女優賞受賞と、注目される人です。

 しかしながら、女性の”ブリー・ラーソン”は別として、男優の”トム・ヒドルストン”は、なかなか主役に思えませんでした。
 洋画は字幕で見た方がいい!
 と分かっているものの、眼が悪くメガネをかけると疲れてしまうので、いつの間にやら二か国語バージョンで見ています・・・
 あれ!この人が主役だったんだ~
 と思った原因は、一つは声優さんに原因があります!
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 とみに最近多い演出ですが、有名人が声優にチャレンジって・・・
 ”GACKT”(ガクト)も嫌いじゃ無いのですが・・・
 やはりしっかりとした声優さんにお願いしたいです!
 世界観が変わってしまうので!

 さて最後ですが・・・
 エンドクレジットを、あなたは見ますか?
 映画館でもクレジットになると、ざわ・・・ざわ・・・
 もう帰るんかい!

 今回はそのクレジットの後が重要でした!
 ”キングコング”に登場した研究機関”MONARCH(モナーク)”って、どっかで聞いたことあるなぁと思っていましたが・・・
 そう言えば、2014年のハリウッド版”GODZILLA ゴジラ”に登場した秘密組織!
 ”渡辺謙”演じる”芹沢博士”はモナークの科学者だった!
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 ”モンスターバースシリーズ”として、第一弾のハリウッド版”GODZILLA ゴジラ”
 そして今回が第二弾。
 2019年には”Godzilla: King of Monsters”
 2020年には”Godzilla vs. Kong”
 が企画中なんです!

 今回の”キングコング”もそうですが、前回の”ゴジラ”も確かに面白かった!
 次回作、次々回作、大注目です!!
 (こいつを”4DX”や”3D”でみたら・・・やばい!今回のも劇場で見たかった!)

 是非!それも見据えて・・・
 この夏休みお家でのんびりと、お子様たちと一緒に、大迫力の特撮鑑賞はいかがでしょうか?

 我らのゴジラを奪われるな!
 がんばれ!日本!
 だんだん!

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