vol.164 関東風”うな一”

 うな一・・・松山”銀天街”から少し脇道に入った2階のうなぎ屋。
 宮崎の養殖業者から仕入れた”国産うなぎ”を使用し、愛媛では珍しい手間暇のかかる”関東風”を提供している。
 開店以来、継ぎ足し継ぎ足しの秘伝のタレは砂糖を一切使っておらず、最後まで飽きる事なくスッキリとした味わいとなっている。
 店内は少々狭いが席数は20席程あり、カウンター席とテーブル席、そして小上がりの座敷が用意されている。

 住所 愛媛県松山市湊町4丁目5−1  電話 089-931-9166
 営業時間 昼の部11:00~14:00 夜の部17:00~19:00(L.O18:30)*売切れ次第 終了
 定休日 日曜・祝日



 前回の”vol.163 時計”の直後談です。

 さて腕時計も”時計工房 勇進堂”さんの職人技で直してもらい、折角愛媛の中心部まで来た事だし、丁度時刻は17時。
 以前来た時は、時間が合わず諦めたグルメを頂きましょうか?

 ”勇進堂”さんの並び”銀天街”に向かって一筋先に、その”うなぎ屋”さんはあります。

 関東風”うな一”
DSC_2964.JPGDSC_2965.JPG






 ”うな一”と書くと、パソコンでは(うな~)と見えてしまうかもしれませんが、(うないち)です。
 ちょっと間口が狭いので、ふっと素通りしてしまいがちですが、ここの”うなぎ”は絶品です!

 と、ここで思い出すのが ”vol.12 御馳走”で紹介した、東京の江戸川区にある”和友”
 今でも時折思い出します!
和友1.jpg和友2.jpg







 ふっくら”うなぎ”の味はもとより”うなぎ”そしてご飯の量の半端でない事!
 腕が筋肉痛になる一品です!

 それと比べるのも、いかがな物かですが・・・
 ”和友”以来の”うなぎ屋”さん!
 じっくりと堪能させて頂きましょう!

 狭く急な階段を上って2階。
 店内に入ってデーブル席に着きました。
DSC_2966.JPGDSC_2967.JPG






 宮崎県産のうなぎか~
 ポスターを作るくらいだから、相当味に自鰻(自慢)があるのかな?
 うなぎの盛の目安も書いてあり、かなり親切なお店です。

 自分は”特”で嫁は”並”を頼みました。

 待つこと15分程(その場で生けすから出して、さばいて焼いて・・・)
 わぁ~お!
 久々の興奮!
DSC_2968.JPGDSC_2970.JPG






 関東風と言えど、自分の関東時代のうなぎ屋とは、色が違います!
 どちらかと言うと、白焼きに近い!
 
 ちなみに、知っている方も多いと思いますが・・・

 関東風は侍の切腹をイメージするので背開き。
 串打ちは竹串を使い、皮と身の間の微妙な位置に縫うように串打ちする。
 白焼きにした後に蒸した鰻を秘伝のタレで、あっさりふっくらと仕上げます。
 蒸すことで余分な脂を除き、肉を柔らかくする効果がある。

 関西風はさすが商人の町、腹を割って話そうから腹開き。
 金串で、背鰭・尾鰭・頭をつけたまま焼きます。
 蒸す工程が無い分、焼く頻度が高く何度もひっくり返します。
 なぜ蒸さないかと言うと、もともと関西では”まむし”といい、ご飯とご飯の間に挟んで蒸しの工程にしていたからです(蛇のマムシの事かと思ってた!)

 と言っても、こちらで関西風を食べてないから、味の違いが伝えられませんが・・・
 ただ、スーパーなどで売られているうなぎは、頭付きです(未だに気持ち悪いですが)

 さ~てお味の方ですが・・・
 色白のうなぎ様だけに、テーブルの”たれ”をかけたいところでしたが、まずは御味見。

 こりゃ!旨い!

 焼かれた部分が香ばしく、身から脂がじゅわ~
 たれなんぞは要らんな!

 ”和友”のボリュームには敵わないまでも、味は段違い!
 昔々に、本場浜松で味わった”うなぎ”に、一番近い!

 お値段はさすがに、それなりですが、致し方が無い・・・
 だけどたまの贅沢のうなぎならば、やはりこの位美味しいうなぎを食したい!
 これで”和友”ホームシックが、少しは解消されましょう・・・

 そして最後に!
 「いかがでしたか?また来てくださいね」
 女将さんが非常に愛想のよい方で、うなぎの余韻をさらに広げてくれました。

 場所的にもお値段的にも、おいそれと来れませんが、また必ず行きたい店です!
 いや!必ず行きます!
 だんだん!

愛媛県ランキング





この記事へのコメント