vol.181 黄金の都

 黄金の都・・・ヴェネツィア共和国の商人”マルコポーロ”による”東方見聞録”に収められている”ジパング”の事。
 カタイ(中国大陸)の東の海上1500マイルに浮かぶ独立した島国と書かれ”日本”特に当時砂金が多く産出されていた奥州藤原氏の治めていた”平泉”と考えられている。

 この”東方見聞録”であるが、実は”マルコポーロ”が書いた物では無い。
 24年間の旅の後、帰国後のベネチア軍とジェノバ軍のコルチューラの戦いで,ジェノバ軍に捕えられ投獄された。
 その獄中で物語作者”ルスティケッロ・ダ・ピサ”に東方での経験談,見聞談を筆録させ,イタリア,フランス混合語で出来上がった”口述旅行記”である。
 旅の話、自分の大冒険の話を、人に話す場合、皆さんはどうであろうか?
 大概は話を膨らまし、面白おかしく自分を誇張して話すのではないか?
 しかも聞き手は”物語作家”!
 事実とは大きく変わるに決まっている。

 ”ジパング”では、莫大な金を産出し宮殿や民家は黄金で出来ていて、人々は偶像崇拝者であり、外見がよく礼儀正しいが、人食いの習慣がある。
 とあるが、全て人づてに聞いた話で、実際には行っていない。
 中国の当時の大王”フビライ・ハン”の元、私的な補佐役として20年を過ごした。
 とあるが、中国側の史実には一切”マルコポーロ”は出てこない。
 ”東方見聞録”には、中国の”万里の長城”や、若い娘の足を堅く縛る”纏足”の風習はもとより”儒教”や”中国茶””箸”に至るまで記述が無い。
 そもそも中国に行ったかも、疑問が残る・・・

 しかしそれ以後”東方見聞録”特に”黄金の都”の影響を受け、大航海時代に入り”コロンブス””マゼラン”達多くの冒険家が”黄金の都”を目指したのは間違いなく、大きく世界を変える脚色満載のドラマである。



 「あれ!何やってるんですか?」
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 「”小豆”を乾かしてな、選別してるんじゃ」
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 ついこの間、伺ったお宅では”小豆”を作ってました。

 最近では、農家さんで何かやっていると・・・
 「これは何ですか?」「何やってるんですか?」
 と質問攻めです。

 それも、夏から今まで、培われたものです(去年は開業で、それどころではなかった・・・)

 もう11月で、この話題からはかなり時期外れになってしまいますが・・・

 今では懐かしい!”vol.143 水の都”の後編です。


 8月頃から”水の都”では、稲がすくすくと育っていき・・・
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 段々と色付き首を垂れてきました。
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 そこで見つけたのが・・・
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 ”ど根性稲”!
 またの名を”小春日和稲”
 隣の”田んぼ”からひょんなことでやって来たのでしょう。
 週に二回、こちらを通る度に、挨拶するようになりました。

 さて”田んぼ”の”稲”は、更に垂れてきます。
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 そうなってくると、農家さんも大変です。
 一生懸命育てた稲を、害鳥や害獣から守らなくては!
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 害獣・害鳥除けの”反射テープ”や電撃ロープ”
 ヘリコプターの模型が吊るされたりしましたが、やはりここは!
 ”かかし”でしょう!
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 漢字では”案山子”
 元々は、鳥獣がその臭気を嫌って近づかぬよう、獣肉や毛髪などを焼いて竹などに付け立てたもの。
 「かがせるもの」から転じたものです。
 民間習俗の中では田の神の”依代”であり、霊を祓う効用が期待されていた。というのも、鳥獣害には悪い霊が関係していると考えられていたためです。
 現代では、鳥獣の脅しにしか使われていませんが、人間である自分すら・・・
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 ぎゃ!何じゃありゃ!
 と、びっくりさせられます。

 さて”小春日和稲”は?
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 密かにがっつりと育ってきています。

 素晴らしい!
 週に二回とくし丸で回っていると、成長の過程が手に取れて分かってきます。
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 緑の茎が金色の稲に隠されて、まさしく”黄金”
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 ”水の都”から”黄金の都”になりました。
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 夕日に照らされると、眩しい!
 これを”神々しい”と言うのでしょうか?

 この頃になると、農家さんは大忙し!
 そう!”収穫”です!
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 時期をずらして田植えをしているので、収穫も順々に日を追ってやっているようです。
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 昼時に通りかかると、秘密兵器達を端に停めて、農家さんがいなくなるので、撮影会がやりやすいです!
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 ”コンバイン”等の秘密兵器。
 超かっちょいい!

 度々登場の”ココちゃん”のお宅でも、軒先で”お米”を干して(?)いました。
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 とあるある日・・・
 自分の販売先の農家さんが、収穫をしていました!
 お買い物はそこそこでしたが、意を決して・・・
 「忙しいところすみませんが・・・見せてもらっていいですか?」
 「おー、いいよ!」
 と快く見せてくれて、撮影もさせてもらいました。
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 こいつで稲刈りをして、籾だけにしてくれます。
 そして次の機械で、籾を取除き乾燥させていきます。
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 籾殻は外に出され、米(玄米)が蓄積されていきます。
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 と、偉そうに解説していますが、それは農家さんが親切に教えてくれたことです。
 もしも間違っていたら・・・すみません・・・
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 「ほら、これがね玄米で、10㎏(だったと思うんですが・・・)の袋に詰めていくのよ」
 と、教えてくれました。
 「ここら辺も農家さんが年配になって、農家やめてく所が多くなっちゃってね。ブログで農家さんが増えるように、宣伝してね」
 こんなにブログが遅くなってしまい・・・申し訳ありません・・・
 確かに”休田”・・・使われていない”田んぼ”がチラチラと見受けられます。

 とくし丸も大変ですが、農家さんは比べ物になりません!
 自分で植え付けて、自分で収穫して!
 やりがいのある仕事だと思いますが・・・
 性根の座っていない自分には・・・

 ただテレビでは”アイターン”とか”インターン”とか、若者が戻ってくるケースも増えているようで!
 これからもっと増えてほしい!

 他の農家さんでも、同じく精米していました。
 一通り説明してもらっているので、あの機械で籾を除いて乾かして・・・と知ったかぶりでしたが・・・
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 な、な、何だ!あの青い逆ピラミッドは!
 「これって・・・何に使うものなんですか?」
 この頃は、販売でお邪魔しているだけでなく、あれは何、これは何と、忙しい中ご迷惑ばかりかけていました。
 農家さんは皆さん快く教えてくれました。
 確か・・・これは・・・玄米を乾かすもの・・・だったような・・・
 折角教わっても・・・記憶力が無いもので・・・すみません。

 収穫が終わると”黄金の都”も祭りの後です。
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 籾殻の残りが、所々に小高く山になっています。
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 こちらは藁を、乾かしているんだと思うんですが・・・
 秋もそろそろ終わるんだなぁ~
 と、2年目なのに、そう感じてしまいます。

 さて”小春日和稲”は?
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 こちらは誰も収穫する人もいないので、少し時期が過ぎているかも・・・
 それじゃ、自分が!
 ”小春日和米”でも、収穫しますか!
 いやいや・・・そっとしておきましょう。

 来年には、またここで、小さな楽園が出来ることを願って・・・

 だんだん!

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