大通りから外れるので目立たないが、そこに松山市では数少ない、本格的な”和菓子屋”がある。
国産原材料や地元特産品、自家栽培品(みかん各品種・キウイ等・梅・蜂蜜等)で、四季折々の和菓子を提供している。
一日かけて作る自家製の”餡”は、店主のこだわりで今もなお研究を続けている。
伊予市砥部町にも”砥部リバーサイド店”がある。
住所 愛媛県松山市古川北1-18-17 TEL 089-957-7335
営業時間 9:00~19:00 定休日 火曜日
今年も春が来た~
昨年の”vol.128 春よ来い”から、もう1年か~
ふっと・・・桜の花が散り始め・・・
風情があるなぁ~と、思っている内に・・・
散るのが早いよ~(ちょっと散り過ぎ!)
と、初夏のような気温になって、半袖でいいかも?と思いきや・・・
山の方では、積もりはしないまでも・・・雪かよ!
昨日は、凍え死ぬかと思いました・・・
夏の様に暑かったり・・・冬の様に寒かったり・・・
春は束の間・・・
そんな季節感が滅茶苦茶な時候で、春の名の付く和菓子屋さんのご紹介です(強引!)
皆さん!
”椿祭り”の時の事を、覚えているでしょうか?(vol.201 貸銭神事 参照)
屋台の食べ歩きをしている時に出会った、和菓子屋さん。
こちらは”春泰堂”さんと言う和菓子屋さんが、出店している屋台でした。
この”春泰堂”さんは”椿祭り”の特集をしていた、愛媛のテレビ番組”ふるさと絶賛バラエティ いーよ!”で取材されていた和菓子屋さんです。
番組の中では・・・
ご主人さんは、無口で武骨な”職人”さん風。
自家製の”餡”(あん)を研究するために、高知の和菓子屋さんに弟子入りし、出店してからも、日夜研究に研究を重ね続けている程の”こだわり”の人でした。
”春泰堂”さんは、家からさほど離れていないので、いつの日か行くべしと思っていた、和菓子屋さんです。
屋台は、ご主人さんの弟さんがやっていました。
「僕の農家で育てた果物使ってるんですよ!どうですか?」
番組のご主人さんと違って、話好きそうな明るい人でした。
その時に屋台で購入したのは・・・
”七折福梅” ”紅マドンナ大福” ”いちご大福”の3種。
”七折福梅”は、松山市のお隣”伊予郡 砥部市”の名産”七折梅”を使った大福で、2月下旬から3月上旬に開催される”七折梅まつり”時で、7,000個も販売される一品です。
秋篠宮様にもご献上された、由緒正しい大福です。
愛媛の高級柑橘を使った”紅マドンナ大福”も”いちご大福”以上に絶品でした!
以前に”紅マドンナ”を買って食べたことがありますが、粒々がしっかりしていて、甘くておいしい柑橘です。
値段は高くて、安いものでも1個で200円位~高いものでは1個1,000円位する高級柑橘です。
それをそのまま大福に入れたもので、300円なら安い!
”わんこ”達も、大興奮です。
”いちご大福”もボリュームたっぷりで、”ハタダ”さんのも美味しいですが、こちらはさらに美味しかったです。
こんなに美味しいんじゃ、一度”あいさつ”にお伺いしないと!
駐車場は無く、駐車場らしき車が寄せられる店回りがあるだけ、非常に小さなお店です。
中に入ってみると、さ程広くはありませんが、綺麗にさっぱりとした雰囲気。
お休みスペースもあって、ゆったりとしています。
東京では結構そこら辺に”和菓子屋”さんがありましたが、こちら愛媛県松山市では”一六”や”ハタダ”等のタルト屋さん(焼菓子)は多いですが、本格的な和菓子屋さんは、道後の”霧の森大福”位しかありません(調べるとあるかも知れませんが・・・)
来店したのは昼過ぎ・・・大方の商品は売り切れてしまっていましたが、お目当ての”紅マドンナ大福”と”いちご大福”は健在でした。
(しかしながら、この日は3月初旬・・・今来店しても違う商品が並んでますよ・・・きっと・・・)
焼き物も各種ありましたが”七折福梅”もありました(やはり”タルト”もあります)
初めて見るお菓子もたくさんあり、目を引きます。
「いらっしゃいませ」
奥で作業していたご主人さんが出て来て、接客してくれました。
「テレビでやってて、近くだから来てみたいと思って、今日来ました」
「いや~あれから忙しくて、大変なんですよ」
あれ・・・無口で強面な雰囲気でしたが・・・少しにこやか・・・
「”椿祭り”の屋台で、弟さんが売ってましたね」
「あ~だけど”いちご大福”もあんな大きないちごは、もう出せないよ。あれは出血大サービスだから。場所がね、端っこの方だったから、何とか目立とうと思ってね、大きなのを出したんだけど(中略)と言う事なんだよ」
怒涛のようなおしゃべりが、始まります。
あれ!無口な強面はどこ行ったんだ~
そう言えば、屋台の弟さんもかなり口が達者でした。
「桜餅も美味しそうですね」
「あ~東京とは形が違うでしょう。東京じゃ巻いてる形だけど、こっちのは(中略)だからね」
ご主人さんのお話を、要約して少し調べ直すと・・・
関西では”餡”を”もち米”を蒸した粒がまだ残る皮で包んで、桜の葉を巻いた物(左画像)が主流。
別名”道明寺”
関東では”餡”を”小麦粉”で作った薄く焼いた皮でくるっと巻いて桜の葉を巻いたものが主流(右画像)
別名”長命寺”
自分の頭では、関西風も関東風も、ごちゃ混ぜでしかも別々の物でした。
”道明寺”と言う物が、別にあるもんだと・・・(しかも関東風が”道明寺”だと思ってた・・・”長命寺”は初耳・・・)
ちなみに、巻いてある塩漬けの桜の葉は、どちらも同じで、一緒に食べる食べないは、どちらにしても人それぞれらしい(自分は食べる派)
そうこうしている内に、違うお客さんが入って来ました。
「あんたテレビに出てたなぁ」
「いや~あれから忙しくって、大変なんですよ」
意外と話が長いので、このお客さんに少し救われた感がありましたが・・・
あの寡黙で強面なテレビの人はどこ行ったんだ・・・
店内にはこんな物も・・・
”自家製はちみつ”
色が白っぽくて、まさに無添加(?)っぽい!
なかなか国産のはちみつは値段が高くて、味わえませんが、これで3,000円ならば安い!
また今度にでも買いましょう。
この日getしたものは・・・
”紅マドンナ大福” ”いちご大福” ”生チョコ大福”そして”桜餅”(道明寺)
邪道かもしれませんが、この”生チョコ大福”も美味しかったです。
”春泰堂”さんには、スタンプカードがあります。
500円枚に1スタンプ。
20個貯まると500円のお菓子券に交換してくれます。
ほんの一時しかない”春の季節”を”春泰堂”さんで味わってみてはいかがでしょうか?
ご主人さんの明るく達者な話術も堪能できます(ちょっと長いですが・・・)
それにしても”和菓子”って、奥が深いですな。
だんだん!
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