vol.217 しばしのお別れ・・・

 お別れ・・・





 もう・・・このブログも2週に一回ペースで・・・
 本人のやる気が感じられません・・・

 思えば2年半にわたり”小春日和本舗”の奮闘記を綴ってきましたが・・・
 もはや力の限界・・・
 普通の男の子に戻りたい。
 我が”小春日和本舗”は、永久に不滅です!

 と!
 今回の題名読んで、想像した方も多いかと思いますが!
 決して”ブログ終了” ”ブログお休み”の、お話ではありません!(エープリル・フールに書ければ効果絶大なのに・・・)

 安心してください!
 これを戒めにして、少しは気を入れて、頑張ります!
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 「社長~そんな事言って~どうせ・・・」
 「お前ら!そんな顔をして、こっちを見るな~」
 「せめて、一週間に1話は上げてくださいよ~せっかく、楽しみに見ていてくれてる人もいるんだから・・・」
 「すみません・・・」

 さて、今回の話題は・・・

 人生50年、半世紀を生きてきましたが(vol.192 半世紀 参照)その間に何人の人達に出会い、お別れしてきたでしょうか?

 1,000人? 1,500人?

 自分が思っているより、そんなにはいないのかも知れません・・・

 学生時代の仲の良かった友達とは、卒業以降はほとんどあった事がありません。
 前職以前の仲間たちとも、職場が変われば、残念ながら・・・
 連絡もほぼ取っていません。

 ”一期一会”

 しばしば、そう思います。

 今回はそんなお話です。

 先日の話・・・

 基幹店の海産(鮮魚部)の二番手の方が”異動”(店舗が変わる)になりました。

 東京でも以前は、スーパーマーケットの販売業だったので(今もそうですが・・・)よくわかるのですが、2~3年もすると、社員の人は”異動”になります。

 人材育成とモチベーションの向上、マンネリ防止と組織の活性化のためですが、自分も17年間で9店舗、早くて2年、長くて5年(違例)
 これもサラリーマンの定め、都度大変でしたが、心機一転、気持ちの切替が出来て、良かったです。
 *とくし丸では、まず”異動”が無いので、気持ちの切替が大変です。


 この海産の方、仮に”Kさん”とでもしておきましょうか・・・(?)
 自分が”とくし丸”開業以来、基幹店にいた方で、2年半の付き合いです。

 ひょうひょうとした方で、愛嬌があって面白い人なんですが・・・

 「その魚は持って行かんといてや」
 「今日入荷が少なかったから、このあさりは持って行ってほしく無かったなぁ」
 とか・・・

 お店(Kさん)の事情も分かるのですが・・・
 自分もカチンときて・・・

 「それじゃ持って行ける魚、無いじゃないですか!」
 「入荷あるないって、先に言ってくれなきゃ、分かんないでしょ!」

 何て事もチラチラと・・・(そんなきつい言い方はしてませんが)

 それでも一番、店内ではお話しした方です(大体がくだらない話ばかりですが・・・)

 「開業から2年半、ありがとうございました。初期からの方がいなくなるのは、やはり寂しいですね」
 「もうそんなになるんかいな、早いのぅ」
 今までも、副店長や部門チーフだったり、異動された方もいました。
 意外とサイクルが早く、初期からいる方は、店長ともう一人くらいです。

 「”Kさん”!もうお別れですね。〇〇店でも、頑張ってくださいね」
 「spaickさんも”とくし丸”頑張ってくださいや」

 別に仲がいいわけでもなく、仲が悪いわけでもないですが・・・
 いなくなってしまうには、寂しい人物でした。

 ”あまぎ”という魚が、よく売れるんですよ、と伝えると。
 「spaickさん、きょうは”あまぎ”が、久々に入ってきたけん、持って行きや」
 なんて、良く教えてくれました。
 それ以来”あまぎ”を見ると、その人の事を思い出します。
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 ”あまぎ”とは、愛媛県における”イボダイ”の地方名で、煮つけや唐揚げで食べると美味しい魚です(まだ”シリーズ レシピ”を引きずっている)

 が!
 今回は”Kさん”の事ではありません(残念ながら・・・)
 まぁ、どうせ回りまわって、また基幹店に戻ってくるでしょう! 
 
 開業して2年が過ぎ、当初からのお客様は、半分位(当初よりは、お客様は数段増えていますが)
 お客さん全員、気持ちの度合いは変わりませんが、やはり最初から回らさせてもらってるお客さんは、自分で”開拓”しただけに、気持ちが違います。

 基本的に”とくし丸”は、来て欲しいというお宅だけの訪問になります。
 
 色々な事情から、訪問を断念する事もあります。
 「もう来なくていいよ」
 と言われたら、強引に行くことはありません。

 引越しされる方、時間や曜日が合わなくなった方、買い物の算段が付いた方・・・

 勿論買い物を楽しんでもらいたいと、頑張ってはいますが、スタイルの問題で、合わないという方も、過去にはいました。

 お亡くなりになった方も・・・

 自分の中では、かなり衝撃的な事ではありましたが・・・
 さすがにブログには上げられませんでしたが・・・
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 そして中には、施設に入られる方も・・・

 以前話したことがあると思いますが・・・

 「お父さん、何か食べたいものは無いかね」
 のお母さんの事を書いたことがありますが(vol.129 夫婦善哉 参照

 少々時間が掛かって、悩まされたことがある方なのですが・・・

 ある時、もう来なくていいわよと言う事になりました。

 突然どうしたのかなぁ~と、心配していたのですが・・・

 ある日の事・・・

 ”サービス付き高齢者住宅”の、施設に販売に行った時に・・・
 「お父さん、何か食べたいものは無いかね」
 !!!
 聞き覚えがあるセリフ!
 「お母さん、久しぶりです!」
 「あれま、同じような車が来たと思ったらぁ」

 そういう事でしたか。

 事情はよく分かりませんが、まぁ~良かった、良かった。

 けど・・・
 「お父さん、あめは何にするかね。”塩あめ”かね”甘酒あめ”かね」
 そろそろ次のお宅に行かないと・・・
 時間が・・・

 その他にも、施設に入られて、ばったり再会する方は、2~3人います。
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 皆さん”しばしのお別れ”で、またお買い物してくれています。

 しかし、ここにもう一人。

 「息子とヘルパーで、勝手に決めちゃってね。施設に入る事になってね。ごめんなさいね」
 もう80歳位、時折息子さん達が帰ってきますが、基本的には一人暮らし。
 本人も、薄々はそろそろと思っていたそうですが、勝手に決められたことで”おかんむり”です。

 ”とくし丸”の停車先は、家の前が基本です。

 しかし、こちらのお宅は家の前が道路で、横のちょっとした広場に停めています。
 ただ”側溝”があるので、最初の内は手を貸してそこをまたいで、買い物してくれました。

 1年前位からは、少し体を壊してからは、必要な物をメモ書きしてくれていて、それを揃えて、お勝手からお宅に上がり、テーブルの上でお会計をしてました。

 冬の時期は、時折暖かい紅茶を用意してくれるのですが、猫舌で困りました(ギフト 参照

 「どこの施設何ですか?」
 「〇〇って言うところなのよ」

 自分の言っている施設は、4施設。

 このお客さんの行く施設は、まだご縁の無い所です。

 「2年になりますね。今までお世話になりました」
 「こちらこそありがとうね。施設が合わなくて、また帰ってくるかもしれないし・・・その時は、またね」
 「そうですね!僕も〇〇の施設に、行くことになるかも知れませんしね」
 週に2回、お宅を訪問すると言う事は、ある意味、家族に近い関係になります。

 最後の販売の時には、このお客さんが、一時期はまっていた”エビチリ”を、サービスしました。
 代わりに”冷たい麦茶”を頂きました。

 しばしのお別れ・・・を期待して、握手をしてお宅を後にしました。

 少し感傷に浸りました・・・
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 さ~て、新しいお客さんを、探さなきゃ!
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 だんだん!

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