前編では”宇宙大作戦 スタートレック”のテレビドラマの、前説だったが・・・(vol.234 新規顧客獲得大作戦 前編 参照!)
****vol.234 および vol.235 節分 の”前説”と”再編集”が、完成しております!
今一度ご参照ください!****
”後編”の前説では・・・
現実世界で活動されている、とある団体の”大作戦”を紹介しよう。
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当初、以前紹介した”山作戰”を紹介しようと思ったが・・・(vol.200 祝!200回記念 想像力と創造力 参照)
あまり詳しく活動を知らないうえに・・・
”作戰”であって”大作戦”では無いので、今回は見送らせていただく。
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そこで今回注目したのは・・・
”つながり大作戦”
名前だけでは、一種のゲームか?
と、思われるかもしれないが、実はもっと真面目な活動をしている団体である。
設立は2014年。
団体の運営をしているのは、学生。
愛媛大学・徳島大学・愛媛県立医療技術大学・山口県立大学・松山大学・聖カタリナ大学、他。
”東日本大震災”発生後、学生と被災地とのつながりの中で感じた、様々な「風化防止」の重要さを全国各地で伝える学生団体である。
元々は”公益社団法人 助けあいジャパン”が主催した
「きっかけバス47」
47都道府県の大学生、およそ2,000人が被災地を訪れ、岩手・宮城・福島の三県で、現地の人の話に耳を傾け、その目で体感し、実際にボランティアとして作業した。
この”きっかけバス”は、1回で終了してしまったが・・・
まさしく、これを”きっかけ”に、その遺志を受け継ぎ、学生が発足したのが、
”つながり大作戦”である。
理念は
「過去の災害から学び、未来につなげる」
主な活動内容は・・・
・つながりキャンプ
東北に行き、被災地の視察やボランティア活動を通して、過去の災害から学び、自分たちに何が出来るか考える”きっかけ”をつくる。
・東北物産販売会
被災地の食品を販売し、復興の支援と防災の啓蒙を行う。
・統一の日に全国で一斉に、防災を考える場を設け輪を広げる「つながるDAY」開催。
・子供を対象にしたセミナー教室開催、防災知識を広める活動、募金・チャリティー・植樹等々・・・
全国の学生たちに輪が広がり、
「何か始めたい」「被災地のために何かしたい」という人に、行動する”きっかけ”を作り、各地域で防災と災害の風化をさせない、取組みが行われている。
ただし、学生故に毎年卒業しメンバーが変わるからかも知れないが、縮小しているようにも感じる・・・
是非!
この”大作戦”だけは、風化させないように、継承し活動して行って欲しい。
前回のあらすじ
”とくし丸”を開業して、2年半が経ち、お客さんも定着したのもつかの間、施設入所・長期入院等々、急激にお客さんが減ってしまった。
”再開拓”等も繰り返しながら、顧客獲得に向けたが、目に見える成果もあげられずにいた・・・
その矢先、”Sスター”のとくし丸担当である”T”から、ミッションが言い渡される。
招集されたメンバーは・・・
一つ目の山間部の2軒は・・・
時間的に強硬ではあるが、2軒共に訪問する事に成功。
しかし、元々この地区に来ている他の移動販売車が来ているため、週に2回販売に行ける所、週1回の販売を強いられた。
もう一つの、国道脇道では・・・
地区の民生委員からの依頼ではあるが、そこの住人は現れず・・・
”再開拓”で一軒一軒回るも、1カ月経つも・・・
未だに”とくし丸”すら、見てもらえずの状況・・・
問題山積の中・・・
新たなミッションが、次々舞い込む!
なんて、海外ドラマの見過ぎではありますが・・・
そんな、昨年の10月の話の”前編”でした。(vol.234 前編 から”つながる”話です。今一度、読み直して頂くと、入りやすいですよ)
11月になり・・・
山間部は、週に2回の販売のうち、
○曜日は地獄のような”タイムトライアル”
もう片方の〇曜日は・・・
余裕で鼻をほじりながら、ちょっと買い食いをしながら、新たなお客さんを探していました。
それでも、その週1回の山間部のお客さんは、穏やかでとても行くのが楽しみでした。
さて国道脇道では・・・
「”T"さん・・・あの国道脇道ですけど・・・誰も見てくれてないんですよ・・・
せめて”とくし丸”の中だけでも、見てもらえれば、ちょっとは違ってくると思うんですけどね・・・」
とくし丸担当の”Tさん”に、愚痴をこぼしていました。
「そうですか・・・もう諦めますか?民生委員の方に電話しておきましょうか?」
「・・・まぁ、この間”再開拓”して、○曜日の○○時間頃に、来てますよって直接伝えてあるんで、もう一回だけ行ってみて、それでもだめだったら、諦めましょう・・・」
当日・・・
国道から脇道に入り、音楽のボリュームを少し大きめに、ゆ~くりと脇道を流して所定の場所に停めました。
いつも通り店を開き、惣菜やらパンやら菓子やら・・・を出して、準備完了・・・
しかし・・・
人っ子一人いない脇道を眺めながら・・・
今日もダメか・・・
思えば1か月の間・・・ずーとここで15分程待ってたけど・・・結局誰も見てくれなかったなぁ~
さようなら・・・皆さん・・・さようなら・・・国道脇道・・・さようなら・・・
と、その時です!
道の先の方から、お2人の方が歩いてきます!
いやいや、もしかしたら、ただ散歩されているだけかも・・・
じ~くりと待って、近くに来た時に・・・(その間、作業をしている”ふり”をしています)
この間、”再開拓”で挨拶した人達だ!
「どうも!こんにちは!来てくれたんですか?」
「この間、あんた来てくれたから、どんなんか見に来たのよ」
「それにしても、結構乗せてるなぁ~すごいなぁ~」
「あ、これこれ!私これ好きなのよ。”Sスター”に行ったら、いつも買ってるのよ」
「お線香まで、乗せてるじゃない」
2人でワイワイガヤガヤ、楽し気に買い物してくれてます。
「知らんかったわ~」
「いつも、このくらいの時間なの?」
「はい!多少前後はしてしまいますけど、ほぼこの時間で来ますから!」
あまりの嬉しさに、多少テンション高めに答えました。
確かにこの場所だと、前回挨拶した方の家からは、道が弧を描いているので見えません・・・
現在伺っている、他の家でもそうですが、音楽をかけて出向いても、家を締め切りにしていると、聞こえません(人によっては、来るであろう時間帯だけ、少し窓を開けておいてくれてます)
しかも、お年寄りになると、耳が遠いので、聞こえないうえに、テレビのボリュームも大きくしていたりと、聞こえるはずがありません。
今まで・・・
”噂で聞く所の”とくし丸”が来ているかも?”
と言う半ば”都市伝説”で、1か月・・・
意思の疎通が、ようやく取れた瞬間でした!
さて、そんな折、新たな”ミッション”が!
「あんた、聞いた?」
いつもお伺いしているお客さん。
「”Yサンスーパー”が、無くなったんじゃって!」
この地域の昔からあるスーパーで、他のお客さんからも・・・
「”Yサンスーパー”には、こんなの置いてるから、持って来て」
とか言われて”Sスター”で探しても、置いてないと言う事が、結構ありました。
まさに地元密着の、食料品から衣料品まで置いてある、昔ながらのスーパーです。
「行ってみたら、ガラス窓に張り紙がしてあって、業者さんが自分の荷物を運び出しておったのよ」
「も~たまげた、たまげた~」
世知辛い世の中!
明日は我が身・・・
気を引き締めなければ!
と、その夜・・・携帯が鳴りました。
「はい!とくし丸の”spaick”です」
電話番号だけの、知らない人からの電話です。
「あのなぁ~”Yサンスーパー”が今日店閉めてしまってのう、私たち困ってるんじゃけど・・・」
「あ~、今日僕も聞きましたよ」
「あんた、”Yサンスーパー”の裏なんだけど、来れんかね」
時間的に厳しい、ルートではあります。
しかし、今は”新規顧客獲得大作戦”中!
しかも、お客さんも困っている様子・・・
「15分位しか時間が無いんですが・・・それでよろしければ、行きますよ」
「20分位じゃね・・・」
「いや、15分位ですよ!」
「裏側に、ちょっと広場になってる場所があるけん、みんな待ってるけん、そこに停まってくれるか?」
国道脇道の件もあるので、どこかに停めて”待つ”のには、少し不安はありましたが・・・
「それじゃ、あさってから週2回、○○時位に行きますね!」
さて、国道脇道では・・・(話があっちこっちになりますが・・・)
前回来てくれたお客さんに、
「この端っこの場所だと、目立たないんで、お客さんのお家の前じゃだめですか?」
と了解を得ていたので、少し手狭ですが、お客さんの自宅前に停車しました。
「今日は待っとったよ」
お2人とも、待っててくれました!
「こんにちは!お待たせしました!」
1か月の間、この脇道に来る度に、誰も来ない日々を送っていたので、この待っていてくれる喜びはひとしおです。
すると、音楽を聴いてか、先の方からまた数人、また数人が、集まって来てくれました。
「どれどれ、どんなか見に来たわよ」
「ほ~確かにすごいの~」
前回のお客さんが、その後、他の人達の家を回って、話をしてくれたようです。
そう言えば・・・
前回の帰り際、バックミラー越しに、お2人が近くの家に、声かけてくれているのが見えました。
総勢5人!
その中には、あのおじいちゃんも!
そう、初回に家から出て来た時も、”再開拓”で自宅を訪問した時も、
「わしん所は、息子が一週間に一度来てくれるから、大体間に合ってるんでな~」
と言っていた、かたくなに断っていた、あのおじいちゃんです。
「これは、そのまま食べれるんかいのう」
「これは、中のつゆと具を乗っけて、コンロで温めないといけないけど・・・」
「なら、簡単じゃのう」
「4~5回来て、誰も現れなかったんで、もう来るのよそうかと思ってたんですよ。
これだけ皆さん来てるのを見ると、なんかウルウルしますよ!」
これは実際、リップサービスでもなんでもなく、今までの苦労が報われた感が強く、それこそ”やばい”感じでした。
「あんたまた来てな、まっとるで」
「もちろん、毎週来ますからね!」
本当に有り難い!
感謝感謝です!
さて、閉店スーパー裏では・・・
今までもそうですが、新しい場所に行くときは、いつでもドキドキです!
どんな人がいるかなぁ~
必要な物が無かったら、どうしよう・・・
不安が募ります。
地図を見ながらたどり着くと、なんと!
5~6人の方が、待っていてくれました。
「待っとったよ、困ってたんよ」
「ほんと、突然無くなっちゃってなぁ~」
次から次へと、集まって来てくれます。
恐らく皆さん、スーパーでみんな顔見知りなのでしょう。
「これ”Yサン”でも、売れてたで」
「これ美味しいから、食べてみ」
「あんた”あごだしの素”持っとる?」
基本、施設以外は個人宅専門。
一人二人のお客さんが主なので、大勢のお客様の対応は、慣れてません。
「かごが、ギリギリです~」
「ちょっと待ってくださいね」
「他にお会計のお客さんいますか~」
嬉しい悲鳴です!
ワイワイガヤガヤ、みんな思う存分、お買い物をしてくれます。
お買い物の会計と袋詰めの場所を探すのに困るほど・・・
この人、良くこの商品見つけてきたなぁ~
と言う位、狭く押し詰めている売場の奥からも、探し出して籠に入れています。
それだけ、お買い物に積極的と言う事!
地元スーパーが無くなるって、大変な事なんだなぁ~
自分史上、一番の大繁盛となりました。
嬉しい限り!
”とくし丸”冥利に尽きます!
「あんた、また必ず来てよ!」
よくよく聞いてみると、電話してきたお客さんは、他の曜日で伺っているお客さんの、何と”いとこ”の方だそうです!
突然の”Yサンスーパー”の閉店で”いとこ”から話を聞いている”とくし丸”を思い出し、”いとこ”から自分の電話番号を聞いて、電話してきたそうです。
何と言う”つながり”!
ありがとうございます!
”その後”・・・
国道脇道では・・・
あれから、3ヶ月ほど経ちますが・・・
最初のお2人のお客さんと・・・
そして、あの”おじいちゃん”の3人だけは、今でも毎回利用してくれています。
特に!
一番買い物してくれるのは、なんと!
”おじいちゃん”です!
あれだけ、わしゃ大丈夫だから、と言っていたのに。
”Yサンスーパー”裏でも、時には10人ほどが集まってくれたりと、15分のつもりが、毎回20分・・・30分・・・かかってしまう事も。
押せ押せになってしまいますが、それでも!
これだけ重宝に使って頂けると、苦になりません!
全てこれで”ミッションクリア”!
・・・?
・・・?
ちょっと待って下さい!
山間部は?
このまま片方の曜日だけで、鼻をほじりながら、買い食いですか?
年が明け2月に入って、つい2週間前の話です!
朝”Tさん”から電話が・・・
「spaickさん、この間の話ですけど、○曜日だけで大丈夫だから、来て下さいって事なんです・・・」
「え!」
この電話の1週間ほど前に、また遡ると・・・
「今行ってる所の(山間部の2軒)その奥の集会所に来れないかって、連絡があったんですけど、行けます?」
と”Tさん”
「いや~、○曜日はもう目一杯なんですよ。担当の人にも言いましたけど、もう片方の曜日なら行けるんですけどね~」
「他の移動販売の人が回ってるから、やっぱりその曜日は難しいでしょうね・・・そう話しておきましょうわい」
で、その後、自分もまず無理だと思い込んで、全く忘れていました・・・
そして朝・・・
「え!あのあのあのあの・・・それって、今日の事ですか?」
「・・・そうなんですよ・・・伝え忘れてて・・・行けます?」
”Tさん”は、大変頼りになる、強力な助っ人ではありますが・・・
自分も含め、問題児ばかりの”Sスター”の”とくし丸”チームを、一人で!束ねているので・・・
時々こんな事があります(読んでくれてますか?”Tさん”!)
「がんばります!」
さて、今シリーズ最大の”大作戦”
まさに”ミッションインポッシブル”!
「おはよう”spaick"君。
”とくし丸”が来れないか?という相談があった。
そこで、君の使命だが・・・
なお、このテープは自動的に消滅する。
成功を祈る」
しつこい!
今回は、忙しいんだから!(尺も無いし!)
と言う事で、急遽巻きまくりで、午前中の販売を終えて、いざ!
片方の曜日で来ている場所も、数段先の先でしたが・・・
そこから、更に数段!先の先!
地図上では、何となくわかりましたが・・・
まさしく”前人未到”の地!でした。
道もほっそりと荒れてきました。
これはまさに・・・
”ポツンと一軒家”!
慎重に、進んでいかなければ!
ん・・・あれは・・・
ゆ~たりと進んでいく、大きなトラックが・・・(演歌を流しながら、走っています)
そうです。
昔からこちらに来ている、大先輩になる、他の移動販売車です。
こんな大きなトラックで来てるんだ~
すげぇなぁ~
これから行く所は、この大先輩の移動販売は、頼んでいないようです。
なので○曜日でも、大丈夫らしいです。
くねくね道・・・
途中で、大先輩の所に行くであろう地元の人に、道を聞きながら・・・
”棚田”の農道をひたすら走り・・・
着いた場所は
集会所の開けた広場。
6~7人とちびっ子達が、待っててくれました!
「○○は持ってる?」
「チョコパイがあるやん!」
「籠の中、お菓子ばっかり!」
皆さん、多いに買い物してくれました!
”とくし丸”冥利に尽きます!
やってて良かった~
販売が終わって、周りをを見渡すと・・・
なんと”風光明媚”な場所なんでしょう!
”水の都” ”黄金の都”の頃になったら、さぞや!(vol.143 水の都 vol.181 黄金の都 参照)
楽しみです!
そう言えば・・・突然の依頼で、心配したのか?
”Tさん”も、駆け付けてくれました。
今回も、ありがとうございました。
ただ・・・お願いします!
これで”新規顧客獲得大作戦”
ミッション・オールクリアー!
”シリーズ大作戦” 大団円です!
今までのお客さんを含め、今回のお客さんの、要望を満たせるように!
これからが、本番です!
がんばります!
だんだん!
・・・・
・・・・
・・・・
「あんた、聞いてみれば?」
”棚田”のお客さんの一人が、何か聞きた気でした。
「何かありましたか?」
ちょっと、聞きにくそうに・・・
「あんなぁ~私の家が、ここの道を少しだけ降りた道沿いにあるんじゃが、そこに来れんかね?少しの事だけど、ここまで登ってくるのが・・・きつくてね・・・」
たくさん買って頂いた買物を、リュックに詰めて、それだけでも重そうです。
「・・・うぅ~・・・今は、こちらに来るだけで、時間ぎりぎりで・・・この後のお客さんも遅くなってしまいますから・・・」
”行きますよ!”と即答できないのが・・・
なんとも悔しい!
「なんとか行けるように、調整しますから、今しばらくは我慢してもらえますか?」
「え~の、え~の。来れるようになったら、教えてね」
更なる”ミッション”が発令されました!
これからも頑張ります!
本当に、だんだん!
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