これは「野辺送り」という”風習”からきている。
江戸・明治時代の葬式では・・・(地域によっては、現在でも”風習”を引き継いでいる所有るようです)
墓地や火葬場まで、参列者が列をなして棺桶を送り届けることを「野辺送り」と言い、その際には、参列者に新しい”草履”が渡された。
参列者たちは、いつも使っている”草履”を懐に入れ、渡された”草履”を履いて、墓場まで棺桶を運んでいき、葬式が終わると参列者たちは、そこまで履いてきた新しい”草履”の”鼻緒を切って”から脱ぎ捨て、いつも使っている”草履”に履き替えて家路に着く。
これは、墓場にいる”魔物”が、捨てた草履を履いて外に出てくるのを防ぐ、または、埋葬した”霊”が草履を履いて戻ってくるのを防ぐためと伝えられている。
つまり”鼻緒が切れた”ときには 「野辺送り」の鼻緒を切る風習を連想してしまうから ”縁起”が悪いとされていたのである。
・・・3月終わりの頃のお話です。
前回・前々回をアップするのを急ぎ、後回しでお蔵入り寸前になりましたが、8割方完成していたので、もったいないので・・・
ここに息を吹き込みます・・・
ある日の朝の事・・・
スニーカーの左側の”くつひも”がほどけていたので、結び直そうとしたら・・・
ぷちっ!
うわ~~~~”縁起”悪う~~~!
悪い事が起きなければいいなぁ~
そう言えば・・・
最近、我がとくし丸”ラッキーセブン号”の調子が悪いです。
走ると、ゴーゴー音がするので、小春日和本舗専属”メカニック”の ”カーコンビニ俱楽部”(vol.243 メカニック 参照)に、診てもらう予定を入れていました。
それまでの辛抱だからな!頑張ってくれよ!
修理日の3日前。
この日は月一の配達のみの日(お客さんには申し訳ありませんが、通常ルートはお休み頂いています)
近くの”障害者施設”お買物の代行で、事前に頂いたリストを基に、ピッキングをして、各利用者さん別にレシートを作り、各フロアーごとに分けて、配達します。
以前は職員さんが、一日がかりで買い出しに行っていたそうですが、人手不足の昨今、我が”ラッキーセブン号”にお声が掛かった次第です。
量が量なので、休業日を使って、配達しています。
ピッキングは大変ですが、いざ当日は・・・ほぼ”半ドン” ”1/3ドン”です。
ちなみに・・・
半ドン・・・午前中に業務・授業が終了して、午後が休みの早期終業のことを指す俗語。午後半休のこと。
1876年(明治9年)に公官庁で土曜半休となった折に・・・
「半分の”ドンタク”(休日)なので『半ドン』と呼ばれるようになった」
と新聞が報じています。
”ドンタク”とは・・・
江戸時代末期に”長崎出島”に伝えられた「zondag」(オランダ語で”日曜日”を意味する言葉)が訛って伝播したことに由来しているそうです。
福岡県の代表的な祭り ”博多どんたく”の”どんたく”も、ここから来ています。
異説としては・・・
・明治時代から太平洋戦争中にかけ、正午に午砲(空砲)を撃つ地域があり、半日経った時間に「ドン」と撃つことから「半ドン」と呼ばれるようになった(今回調べるまでは、この説が正答だと思っていました)
・半分休みの土曜日という意味で「半土」という言葉が生まれ、それが転じて「半ドン」と言われるようになった。
いづれにしても・・・
今では”死語”となっていますが・・・
”昭和”を生きる、自分の中では!よく使う”ワード”です!
話は脱線しましたが・・・
当日は”楽ちんシフト”と言う事です!
その”配達”で向かっている途中・・・
「ゴーゴー」言っていた後輪付近が、それプラス「ガコンガコン」言い出しました。
なんとか、配達を終えて、帰り道。
(こりゃ・・・一度見てもらった方がいいな・・・)
金曜日・土曜日の営業を考えたら、応急処置でもしてもらえたら・・・
行きつけの”ガソリンスタンド”へ。
治らないにしても、原因だけでもわかれば!
走行テストをして、確認してもらい。
「確かに変な音が鳴りますね!ちょっと上げて診てみましょうか!」
以前も、原因不明のタイヤの空気漏れを調べてくれたこともあります(vol.265 車検 参照)
色々とタイヤ周りを確認しながら、チェックしてくれます。
前回は、覗けませんでしたが、今回は!
”ラッキーセブン号”の下部は、こんな感じになってるのか~
画像は取り損ねましたが、藁らしき束が引っ掛かっていて・・・
「何か、巣でも作って住んでそうですね」
まぁ~そんな所を、メインで走ってますから~
「タイヤを外してみましょうか?」
「大分擦れてるみたいですね」
黒い粉のような異物が、どっさりと出てきました。
ゴーゴー言っていたのは、案の定、擦れている音でした。
「だけど、カランコロン言っているのは、中の方みたいですね」
粉は見えても、どこか緩んでいる所や、ぶつかり合っている所は、見当たりません・・・
「これは自走は危険ですよ。何かあってからじゃ・・・レッカーを呼んだ方が、賢明です」
うぅ~大変な事になって来たぞ・・・
「ありがとうございました・・・あの~おいくらですか・・・?」
「あ~、いいですよ。タイヤ外しただけで、結局何も出来ませんでしたから」
「その”タイヤ外す”のが大変なんじゃないですか」
「大丈夫ですよ。それより気を付けて!」
”スマイル0円”な感じで、送り出してくれました。
売上の現金も持っているので、基幹店までは何とか走らせて、入金だけ済ませて、保険会社の”ロードサービス”に連絡。
”JAF”専門なので、保険の”ロードサービス”は、初めて使いましたが、テキパキとした対応でした。
すぐに”レッカー業者”さんから確認の電話が・・・
「あの、Sスターさんの”移動販売車”さんですよね」
実は、販売に行ってないまでも、週に2回前を通り、その2軒隣で”販売”をしています。
「はい!いつも、前を通らせてもらってます」
「大変でしたね、なるべく早くに行かせますからね」
40~50分と言われましたが、20分ほどで、やって来てくれました(気を利かせてくれたのかな?)
大きなレッカー車がやって来て、”ラッキーセブン号”が、乗せられていきます。
まだ、夕方の渋滞前だったので、すんなり走っていきます。
目指すは、我がメカニック”カーコンビニ倶楽部”40分ほどの道のりです。
ガソリンスタンド内に、併設されているので、この時間でかいレッカー車が入ってこれるか心配でしたが、さすが餅屋は餅屋、隙を縫って素早く降ろしていってくれました。
後で知りましたが、この”レッカー”代は・・・
15,680円・・・
30㎞までは、ロードサービスで”無償”になり(ふ~~良かった~~)”等級”にも影響ありませんでした。
”カーコンビニ”では・・・
この時期”車検”で忙しい中での、突然の大掛かりな”修理”依頼・・・
担当の”メカニック”の”Sさん”と話せたのも、40分後・・・
様子を調べて、見積りの連絡をしてくれたのも、3時間後の夜21:00過ぎ・・・
「”ベアリング”が”破損”しているので、交換しないと・・・」
と言う事は、そんな時間まで残業させてしまったと言う事で・・・
申し訳ない思いでいっぱいです。
結局・・・
部品を取り寄せ交換修理するには、やはり2日間は”休業”をやむなくされてしまいました・・・
翌日金曜日・・・
突然の”お休み”で、ここからが大変です!
当日のお客様全員に”電話連絡”して、事情を話し・・・
突然ですが、ちなみに・・・
停車場のお宅+近隣から来てくれるお客さん+施設1軒・・・
そして、+翌日土曜日の、停車場のお宅+近隣から来てくれるお客さん+施設1軒・・・
合わせて100人程に電話しました。
開業当初にも、こんな事が有りましたが・・・(2016年10月1日収録 謹慎 参照)
その時の”通話料”を見て、びっくりした思い出があります。
しかし、今現在は・・・
”docomo”の”カケホーダイライト”に入っているので!
5分間通話は 無料!
普段の電話にしても、5分以上の通話は滅多にないので ”とくし丸”には、この”プラン”がベストです!(調べれば、もっと良いプランもあるでしょうが・・・)
さて・・・
前もって”注文”してもらってるものはもとより、当日買いたかった商品を聞いて、それを自家用車に積込み、配達・・・
”とくし丸”では、慣れているせいか、すんなり行ける”農道”も・・・
自家用車では、怖い怖い・・・
普段はあまり使わない、連絡リストも・・・
差し替えをしている間に、いつの間にか・・・
電話の末尾が・・・
3969 3670 3971 3972・・・(最後の6人分が、連番になっている・・・)
なんでこうなってるんだ!
携帯の”電話帳”はしっかりしていたので、事なきを得ましたが・・・
気づくまでの数人分、間違い電話をしてしまいました・・・すみません・・・
しかし、間違えたある人は・・・
「あれ!あんた、こんな所まで来てくれるんか!」
途中で”間違い電話”と気づき、事情を話しきりましたが・・・
携帯電話番号なのに「こんな所」って、いったい誰だったんだろう?
”とくし丸”を(自分を)知っている風だったけれども・・・
こんな偶然ってあるのか?
それはそれとして・・・
”突然休み”初日は・・・
通常売上の 1/4 程・・・
翌日のお客さんにも、電話連絡をしたりなので、時間をかなり使いましたが・・・(”カケホーダイライト”に入っているので!無料!)
夕方前には終えて帰宅出来ました。
次の日の朝
玄関を出た瞬間!
プチッ・・・
今度は!
右側の”くつひも”が切れた!
うわぁぁぁぁぁぁぁ~
もうこれ以上、悪い事は起きないでくれ~
前日とは違い・・・
当日は・・・
大荒れ~~~
雨はそれ程でもありませんでしたが・・・
強風・横殴りじゃんか!
こんなんで営業してたら・・・
商品飛ばされまくりの・・・お客さんも”ずぶ濡れ”まくりだ~
当時、この日は”10号車”の引継ぎ中・・・大変でしたね・・・(vol.288 祝!Sスター10号車 Yさん 御勇退! および vol.289 祝!Sスター10号車 Mさん 引継ぎ開業! 参照)
それを横目に・・・
通常売上の 1/5程で・・・昼過ぎくらいには終了し・・・
我が”メカニック” ”カーコンビニ俱楽部”に・・・
詳しくは分かりませんが・・・
車軸の中にある”ベアリング”が、劣化し外れて”ぐらぐら” ”ガコンガコン”としてしまったようです・・・
後輪の”ベアリング”の交換他で・・・
32,200円+9,400円+技術料+諸々で・・・(車検の前見積りとオイル交換も含めて・・・)
9万円ほど!
(そう言えば・・・タイヤも交換してたか・・・)
ここまで、ほぼ”無料”で来てましたが・・・
痛ったったあ~!
2日間休んだ”収入減”と合わせると!
・・・・・・・
参りました・・・
これも・・・
やはり ”くつひも”が切れたせいなのか・・・
”ジンクス”・・・
恐ろしや~
と言う事を ”小春日和本舗” 専務兼財務部長の、我が嫁に話すと・・・
「たぶん ”身代わり”に切れてくれたんだよ」
「!!!」
「切れてなければ、もっと大変な事になってたんじゃない」
”目から鱗”!
そうか!そういう事か!!
日本には ”形代”と言うものがあります。
形代・・・神霊が依り憑く”依り代”の一種であり、神道の儀式または民間で”祓”(はらえ)をするときに使う”呪術”の道具。
人間の身代りに罪や穢(けがれ)を移すため、人に形を似せた”人形”(ひとがた)などがある。
祓い終わると、川や海に流したり、焼き捨てたりするのが一般だが、良いイメージでは”雛人形”であり、悪いイメージでは”藁人形”などもある。
”お椿さん”こと”伊豫豆比古命神社(椿神社)”での ”大祓人形”と ”御車形代”は、自分も触れた”形代”の一つでした(2016年08月01日収録 夏越大祓式 参照)
人の他にも、馬・牛・鳥・犬・刀・剣・鉾・車・輿・舟などの”形代”があり、普通は紙や薄い板で作る(土器で作った”埴輪”も ”形代”の一種と考えられている)
”身代わり信仰”により、人間の身代わりとなり ”厄”を払ってくれる”物”である。
そうか・・・
大変は大変でしたが・・・
もっと大変な事になっていたかも・・・
”半ドン”でなければ、無理して”ガラガラ”言わせて走っていたかもしれないし・・・途中で”走行不能”になっていたかも・・・
”休み”にしていなかったら・・・”強風”にやられて、どうなってた事か・・・
”くつひも”左右兄弟が ”形代”となって、もっと大きな”厄”を祓ってくれたのか・・・
しかも ”とくし丸”を囲む多くの人たちによって、被害も最小限にでき、お客さんの迷惑も最小限にできました!
悪くなるも良くなるも、考え方ひとつ!
”くつひも兄弟” ありがとう!
翌日・・・
今ではあまり履かない”スニーカー”の”ひも”を使って、つぎの”形代”になってもらいました
新しい”スニーカー”を買いなさいよ・・・
だんだん!
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